カタバミ(片喰)

和ハーブ

どこでも見られる?みたことあるはず

カタバミ(片喰)は北海道から沖縄まで日本全国に分布しています。

カタバミ科の多年草。

日当たりのよい場所であればどこでも見ることができます。

ほぼ一年中花を咲かせています。

カタバミの葉

カタバミの葉はクローバーにも似ていますが、クローバーは丸っぽい葉です。

一方、カタバミの葉はハート形です。

また、日が沈むと外側に畳むようになります。

葉の半分が食べられたように見えることから、片方だけ食べられた葉、

カタバミ(片喰)と名付けられたということです。

カタバミの別名は?

カタバミには別名がたくさんあります。

それというのもカタバミは人里に最も多い植物だから。

人目に付きやすいので名前を付けてもらうチャンスも多かったのでは?

また、葉や茎の水分に酸味があるため、古い和名を「酸い物草」といいます。

シュウ酸を含むため酸っぱい味がするのです。


地方名としてスカンポ、スイスイグサ、スカンク、スカンベ、スカンショなどがあります。

また、子どもの遊びとしとして生葉で金属磨きに使ったことから、

ゼニミガキ、ミガキグサという名前がついています。

カタバミで10円球を磨くとピカピカになります。


黄色の小さな花が春先から晩秋まで次々と咲き、ほぼ一年中咲いているように見えます。

果実は先の尖った円柱形。

ホウセンカのように、熟すと勢いよく裂けて種子が弾け飛びます。


ホウレンソウに多いシュウ酸(蓚酸)を含むため普通は食用しません。

結石の原因と考えられているからです。

でも花をサラダに使ったり、葉をてんぷらやおひたしにして

食べることもできますが、

大量に食べないほうが良いかもしれませんね。

カタバミの変異:いろいろな種類があります

カタバミの仲間は温帯から熱帯にかけて広く分布し、

学名からオキザリス(「酸味がある」の意)と呼ばれることも多い野草です。

葉が緑紫色のものをウスアカカタバミ、

暗い赤紫で葉が小さめのものはアカカタバミと色から名前がついています。

オッタチカタバミ、ミヤマカタバミ、イモカタバミ、

ムラサキカタバミ(ハナカタバミ)などいろいろあり、

手をかけずとも繁殖する植物として園芸店で販売しています。

 

カタバミの効果:生薬として

カタバミは生薬名「酢漿草(さくしょうそう)」

5~9月に採取した茎葉の絞り汁を皮膚病、痔脱肛に使います。

民間療法としては、生の葉を揉んで湿布し、虫刺されや傷の出血を止めるのに使用。

チドメグサという別名がついているのはこのためです。

まとめ

庭先や道端、山道、どこでも見ることができるカタバミですが

一種類だけではなく、いろいろな変種があることがわかりました。

しかも雑草という扱いではなく、園芸店で売っていることにもびっくりです。

カタバミを見る眼が変わりました。

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