友人の山荘に生えていた赤紫のヤブランのような可愛い草。
名前もめでたい「吉祥草」(キチジョウソウ、友人はキッショウソウといっていたけれど)
丈夫でよく繁殖するからと分けていただきました。
うまく根付いてくれるかな?
キチジョウソウの歴史
中国あるいは日本を原産とするキジカクシ科キチジョウソウ属の多年草。
古い時代に中国から日本へ渡来したものが野生化したという説が有力です。
湿気のある日陰地が大好きで、関東地方以西の低地や樹林内に見られます。
まさに、我が家にぴったりの植物。なんせ、日影が多いので…
キチジョウソウの名前の由来
キチジョウソウという名前、なんともおめでたい感じがしますね~(^^♪
この花が咲くと家に良いこと(=吉祥)が起きるという中国の言い伝えに基づいているそうで、
別名は吉祥蘭(キチジョウラン)、観音草(カンノンソウ)などがあります。
漢字を見ても、いかにも良きことが訪れそうな雰囲気を醸している名前だと思います。
実用面では、
中国ではヤブランやリュウノヒゲと同じように咳止めの薬草として使うとのことです。
キチジョウソウの花の様子
他の花が少ない9~12月に小さな花が咲きます。
それだけでもなんだか貴重性が増すような気がします。
葉の間から長さ10センチ前後の短い花茎が突き出し
10輪程度の小花が下から順に咲いていきます。
淡い紅紫色をした肉厚な花弁6枚は、開花が進むと反り返り、
中にある6本の雄しべが目立って、小さいながらも華やかです。
何より、色が良いですね。秋にふさわしい薄赤紫。
キチジョウソウの花言葉
・キチジョウソウの花言葉はその名のとおり「吉事」です。
とはいえ、開花が稀なわけではなく、葉の長さや葉の多さの割に花穂が小さいことや
花数が少ないため花を見付けにくいことによるようです。
花の後には球形の果実ができて翌年の秋になると紅紫色に熟します。
果実は直径5ミリほどの卵形をした果実内には数粒の種子ができ、
野生動物の食餌になります。そうして各地へ散布されるのです。
まとめ
なんとなく古風で雅な響き、そして良きことが訪れそうな縁起の良い名前の植物。
力強く茂っていくことで、吉祥(良いこと)がたくさん訪れるといいなと思います。
良きことがあふれるのは有難いですが、
見かけによらずに強そうなので、庭のデザインのバランスをみて、増えすぎ過ぎには注意ですね。