十薬 ドクダミ

和ハーブ

意外と清楚な花なんです!香りは独特ですけれど

5月~6月になると庭にどんどん広がるドクダミ。あちこちで見かけますよね。十字の形、白い花びら(のようにみえる、実は苞と呼ばれる部分。花は中央の黄色の部分、花が集まっている)、一輪花瓶にさすだけでも絵になります。

ドクダミは、原産地が東アジアのドクダミ科での多年草。独特な匂いでコンクリートの割れ目からも生えてくるくらい強く、抜いても抜いても生えてくる力のある植物です。化学薬品のなかった昔は民間治療薬として重宝されて、10の役に立つということから「十薬(じゅうやく)」とも呼ばれてきた和ハーブのひとつなんです。

ドクダミの効能

センブリやゲンノショウコと並ぶ「日本三大薬草」の一つ。名前の由来は、毒や痛み、「毒痛み」が転じてドクダミとなったという説が有力だそう。炎症をやわらげ、利尿作業、動脈硬化の予防、解毒、解熱などの薬効をもっていて、全体に独特の臭気があります。

地下茎で増えるので、この時期どんどん広がっていきます。

利用法①ドクダミ茶

まずドクダミは洗って、風通しのよい場所で陰干し乾燥させます。

オーブンを使う場合は、ドクダミを洗い水気を切ったら、網の上に広げ、100℃で15分、裏返しにして100℃で15分。
そのまま冷ましておきます。

乾燥したドクダミ大匙2杯分くらい(量は好みで増減してください)を600mlほどの

水で煎じれば、ドクダミ茶となります。乾燥したもののほうがよく味が出ます。


煎じる時は60℃の弱火で30分以上かけてゆっくり煎じると薬用成分が多く抽出できます。
沸騰させてしまうと薬用成分が弱まることもあるので気を付けてください。

ドクダミ茶は、便秘、むくみ、動脈硬化、蓄膿症などに効果があるとされています。

利用法②入浴剤

乾燥させたドクダミはお風呂に入れれば入浴剤として使えます。

晒などで袋を作ってその中に入れて使用します。
薬湯となるので、腰痛に効果が期待できます。

利用法③化粧水

ドクダミを洗って水気をとり、生のままのドクダミを煮沸消毒済みのガラス瓶などに詰めます。

ガラス瓶にホワイトリカー(日本酒、焼酎でもOK)を入れてドクダミが浸るようにします。

冷暗所で3カ月くらいおき、濾してスプレー容器等に移します。

使うときは、そのまま使ってもよいですが、グリセリンを加えて保湿効果を高めるのもよいでしょう(300mlにグリセリン5mlくらいが目安です)

肌が弱い方はパッチテストをしてからご使用ください。蒸留水で2~3倍に薄めて試してからのほうが安全です。

主な効果は、美白、ニキビ、湿疹、アドピー、あせもなど。

瓶の消毒をよく行ったほうが安心ですね。私はずぼらのため、カビをはやしてしまったこともあります。

また冷蔵庫などで保存したほうがよいし、早めに使い切るのがよいと思います。何しろ保存料が入っていませんから。

その他

冒頭にも書きましたが、一輪挿しにさして楽しんでも、意外と良い雰囲気になります。

梅雨の時期に白い花が似合いますよ。ぜひお試しください。

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