アレチハナガサ:荒地花笠

帰化植物

南アメリカ原産のクマツヅラ科クマツヅラ属の多年草です。


現在では南米から北米、ヨーロッパ、オセアニア、

アジアなど多くの国に分布域を広げています。


本来の自生地では乾燥地や耕地に多く見られます。

日本では河川敷や湿地、道端などでみることができます。

1957年頃から、福岡県と神奈川県でみられるようになりました。

現在では東北南部以南の地域に広く分布してしています。


アレチハナガサの花期は6月~8月とのことですが、

今年は夏が扱ったせいか、12月でも見ることができます。

花の少ない秋冬の野原で、目立っていますね。

アレチハナガサの花言葉:芯が強い、心を奪われる

アレチハナガサの花言葉は「心を奪われる」「芯が強い」です。


夏に多い白や黄色の花にくらべ、淡い紫色の美しい花は珍しい感じがします。

その花に見とれてしまう様子が「心を奪われる」由来とか。

また、風が吹いても折れずにいる様子が「芯が強い」由来となっています

アレチハナガサとヤナギハナガサの違い

アレチハナガサと同じように「ハナガサ」がつくヤナギハナガサ。

一番の違いは花のつけ方です。

ヤナギハナガサはピンク色の花を多数つけ、茎の中が中空です。

葉の基部は切形で茎を抱くようにつけています。


アレチハナガサは薄紫色の花を数個だけつけます。

アレチハナガサの茎は中実で、 葉の基部はくさび状に細まり、茎は抱きません


帰化植物として

薄紫色の可愛い花ですが、外国から入ってきた帰化植物でもあります。

日本の広い地域で分布が拡大していて、

セイタカアワダチソウやシナダレスズメガヤといった他の外来植物とともに、

河川の在来種の植物の生育を妨げるなど

植物相に大きな悪影響を与える恐れがあり、問題視されているそうです。

とはいえ、外来生物法による特定外来生物もしくは要注意外来生物の指定はなし。

注意深く見守るしかない??

アレチハナガサの利用法


セイタカアワダチソウなどの黄色い花とよくマッチします。

ススキなどと合わせてアレンジすると

自然な雰囲気を部屋の中に取り込むことができます。

ドライフラワーとしても楽しめそうです。

アレチハナガサまとめ

いつのまにか、そこに咲いているのが当たり前のような顔をしていて          

たくましく育ち、その繁殖範囲を広げているアレチハナガサ。

生け花やドライフラワーとして楽しみながらも

在来の植物の生育範囲を狭めることがないよう、見守る必要があるようです。

タイトルとURLをコピーしました